世界初の経口GLP-1受容体作動薬リベルサスってどんな薬?【薬剤師向け】

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2021年に発売されたリベルサスですが、最近よく見かけるようになりましたね

私は初め見た目や用法から

「難しそうな薬だな…。」という印象を受けました


そこで世界発の経口GLP-1受容体作動薬のリベルサスについて
新人薬剤師にも分かりやすく解説していこうと思います




初めて投薬するけど上手く説明できるかな?
見た目もいかつくて、難しそう。

この記事を読むことで
明日からリベルサスの処方がきても焦ることがなくなるはずです

では解説していきます!

世界初のわけ

これまで発売されてきたGLP-1受容体作動薬は注射薬しかなく

リベルサスは飲む注射薬と言われています

経口投与可能なGLP-1受容体作動薬として世界初となります

実際にリベルサスと同じ成分の注射薬にオゼンピックがあります


リベルサスの基本情報

商品名リベルサス
成分名セマグルチド
規格3mg 7mg 14mg
適応症2型糖尿病
用法起床時にコップ半分の水で服用 少なくとも30分間は飲食禁止
薬価3mg1錠 143.20円
7mg1錠 334.20円
14mg1錠 501.30円

リベルサスの用法

起床時服用

この理由は、リベルサスの成分セマグルチドは食事により吸収率が低下するため

服用方法

1錠をコップ約半分の水(約120mL以下)とともに服用
※水以外の飲み物で服用しないよう説明が必要

服用後30分間は食べたり飲んだりは中止してもらう

リベルサスの用量

1日1回3mgから経口投与し、4週間以上経過後7mgに増量する
患者の状況を見て適宜増減するが、維持用量は1日1回7mgとする

1日1回7mgを4週間以上経口投与しても効果不十分な場合に1日1回14mgに増量する

注意点!

・最初の食事を摂ってから飲み忘れたことに気づいた場合
→その日分は服用せず翌日から服用するよう説明が必要

・14mgの処方の場合、7mgを2錠服用してもいいか?
→7mgを2錠投与することは避けること(本来の効果が発揮されない場合がある)

リベルサスの副作用

代表的な例では下記2例の副作用があげられます

消化器症状
 便秘、下痢、吐き気、嘔吐、腹部膨満感
 
これら消化器症状は服用を続けることで症状が軽減する傾向があると

低血糖
 震え、動悸、冷や汗、空腹感

明日から使える疑義チェック

・併用薬にDPP-4阻害薬がないかのチェック

 実際に周りでもGLP-1受容体作動薬とDPP-4阻害薬のヒヤリハットが多く起きています

 GLP-受容体作動薬とDPP-4阻害薬はどちらもGLP-1受容体を媒介しているので原則禁忌です

・1日1回3mg服用中の患者が4週間後増量されているかのチェック
 
 リベルサスの維持用量は1日1回7mgのため確認が必要です

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